俳優・中嶋しゅうさんの訃報

  • 2017.07.11 Tuesday
  • 23:16

 

7日、七夕の日、お昼のニュースをつけ、

裁縫箱をだしてタイツの破れ目を繕っていたら、

テロップが流れて「エッ?」と変な予感がした。

テレビ画面に目をやったときにはもうテロップは終わりかけで

「……都内池袋の芸術劇場に出演していた」

ぐらいしか読めなかった。

 

でも芸術劇場といえばターコさん(麻実れい)も出演の

アザー・デザート・シティーズOther Desert Cities)」が

前日の6日に初日を迎えたばかり。

鵺子は週明けの11日にその昼の部を観劇することになっていた。

 

 

しばらくすると画面に音声と画像が流れ、

共演の中嶋しゅうさんが昨日演技中に舞台から転落し、

当日夜に病院で亡くなったというニュースだったのだ。

とりあえず10日までの公演は中止とも報じられた。

では11日はどうなるのか、明日にでも劇場に電話してみよう

と考え、ターコさんはどうしているだろうとも案じてしまった。

今回の舞台は寺島しのぶさんが主役で、

ターコさんは中嶋さんと脇を固めているのだが、

2人はこれまで何度も共演してきた芝居仲間だったと聞いている。

 

翌日、8日、仙頭由貴先生レッスン@新宿村の帰り、

中野坂上のデニーズで今年お初のかき氷を食べていたら

 

 

麻実れい後援会の幹事さんから電話が入り、

「残念ながらご予約の11日公演は無しになりました」との知らせ。

先の舞台もどうなるかわからないとも。

後援会が取ってくださった席は最前列ド真ん中で

かぶりつきじゃないと気が済まない身にはとても楽しみだったが、

こればかりは致し方無い。

人はいつ、どこで死を迎えるのかわからない、

漠然とした不安を抱えて生きる存在なのだ。

 

週明け10日、月曜の昼過ぎ、再び幹事さんから電話があり、

「中嶋さんの代役に大橋歩さんが決まり、13日から公演が始まります。

キャンセルになったチケットの方にお席を用意できるか努力しますので

大丈夫な日取りを教えてください」とご親切な連絡だった。

東京、大阪公演ともほぼ売り切れ状態と聞いていたから、

期待しないで待っている。

中嶋さんのご冥福を祈ります。合掌。

 

 

腰骨を真っ直ぐ引き上げる

  • 2017.07.02 Sunday
  • 11:21

 

コンスタントにレッスンに通えている。

その日に注意されたことを忘れないうちに

翌日のクラスで意識しながら体を動かす──

おかげでバレエに必要な筋肉がついてきた気がする。

 

足裏で床を押し下げ、頭で天井を押し上げ、

尾骶骨と頸椎がまっすぐ繋がっているイメージ──

これがわかってきた。体が覚えたのだ。

お腹の引き締めと、腰骨垂直引き上げもキープできるようになった。

 

腰骨の引き上げ──これはダンサーの猴廰瓩覆里世箸靴澆犬濟廚Α

脚と上半身のあいだに位置する腰骨が安定していれば、

手足上半身を上げ下げ曲げしても全体がぶれず、楽に踊れる。

 

ここ一年近く、ヴァリエーションとポアントに時間を割いてきたが、

先日、バー・フロアークラスに出たら、

アンシェヌマン(複数の基本的なパをリズミカルに繋いだ動き)

まだこなせないパがたくさんあることを自覚した。

ヴァリエーションクラスを減らし、中級クラスをとるようにしよう。

パ・ド・ポワソン、ソデバスク、アンボアテなど

いつどこに出てきても上手く踊りこなしたい。

 

パ・ド・ドゥは基礎クラスを死守しつつ、

個人的に「海賊」第二幕のアダージョを練習している(こちら→)

音楽がたおやかで癒されるし、腰骨垂直引き上げを意識する稽古になる。

難しいけど、振りを少し易しくし、執拗な反復練習でなんとかなるかも。

前向きに考えなければ夢がなくなる、でしょ。

 

ちょっとスイーツの話。

頻繁に通う表参道のAngel Rこちら→)が入っているビルの1Fに

GENDY(ジェンディ)」という小さなお洒落な店がある。

通りに面したショーウィンドーに男女のマネキンが

意味ありげに見つめ合って立っているので、

何の店かわからず、昨年のオープン以来、気になっていた。

 

 

先日、レッスン帰りに思い切ってガラス扉を開け、

「すみません、こちらは何を売っているのですか?」

カウンターにいた男性店員に単刀直入、訊いてみた。

「ハンドメイドのお菓子です。試食なさいませんか?」

もちろんOK、お菓子なら大歓迎。

 

そして出されたのは淹れたてエスプレッソと、長さ2cmのお菓子。

一本10cmのものを切って振る舞ってくれたのだ。

それが、美味しい! 鵺子好み!

塩味のある濃厚キャラメルを、スパイシーな香りのクッキーでサンド。

商品は12本入り、あるいは24本入りを木箱に詰め、

銅板の蓋を施すので一見、シガー風のパッケージ。

シングルモルトなどを嗜みながら男性も口にできるお菓子なのだという。

 

 

試食をさせてくれたし、何より味も香りも食感も好みなので

12本入りを買ってみた。一箱6000円! つまり一本が500円!

我が家のエンゲル係数が一気に跳ね上がるけど、

2週間は冷凍でも風味は変らないというので、

1日おき、濃いめにしたミルクコーヒーと一緒に楽しんでいる。

甘くはなく、一本100カロリーなので太らないのも嬉しい。

 

 

十字架がマイブームなわけ

  • 2017.06.17 Saturday
  • 23:26

 

14日の水曜、青梅市の河辺に出かけた。

高校からの友人Sさんが宝飾店「大山宝石」の社長なので(こちら→)、

十字架をデザインしたアクセサリーを探しているとメールしたら、

いろいろあるわよ、というので拝見に上がった次第。

 

新宿から中央線青梅特快で乗り換えなしの約40分で河辺に到着。

平日の昼間は空いているし、すごく便利、快適だった。

軽くランチをし、そこにもうひとり同窓の友人Aさんも加わって、

近所の「吹上しょうぶ公園」(こちら→)でハナショウブが見頃というので

寄ってみたら凄かった。実に奇麗、美しい! 

紫、薄紫、薄水色、黄色、白、限りなく透明に近い白などが

6月上旬から下旬にかけて約10万本が咲き誇るという。

 

 

 

華麗なハナショウブ鑑賞後、

大山宝石」では眩しく輝くジュエリーたちとご対面。

友人が用意してくれていた十字架たちには

ピアス、指輪、ペンダントがあり、目移りして困ったが、

直感でニーズに合うものを複数選んだ。

 

耳たぶに密着してキラッと光るチェリーゴールドのクロスの中心に

針の先ほどの白ダイヤモンドが入った極小のピアス。

白蝶貝のシンプルなクロスが楚々と揺れるぶら下がりピアス。

爪楊枝の先ほどのイエローダイヤモンドを十字に埋め込んだ

チョーカータイプの小さなペンダント。

極薄に平打ちされた十字のなかが打抜きで網状になっている

イタリア製のペンダント(片面は金色、もう片面は白でリバーシブル)。

それから、小さくて厚みのある赤瑪瑙のクロスと

透き通ったトパーズのネックレスの組み合わせ。

これは白蝶貝のピアスとお対で着けるとポップで楽しい。

 

赤瑪瑙も白蝶貝も縦20ミリ×横10ミリ

 

十字架はキリストが磔になった残酷な死の象徴なのだから、

身に着けるのなら派手に煌びやかなものではいけないと思っている。

だからどれも本当に小さく、清楚な感じのものにした。

 

昔からイエス・キリストには関心があり、

旧約・新約聖書は物語として読んでいたし、

翻ってニーチェの無神論にも傾いてみたり、

シュタイナーの超感覚を論じた神智学/神秘学に嵌ったり、

ロレンスの現代文明批判として読める『黙示録』も粋がって愛読した。

今、考えるところがあり、これらの書物を再読しながら

キリスト教の研究をしている。

 

十字架を身に付けることを思い立ったのは、

そんな自分への道標にしたいからだ。

日本を含む世界中で起こっている嫌なことへの牴罎魂の闘争瓠

あるいは世界の平和・良心の復活を祈って、なのかもしれない。

だからといって、なにもジュエリー買わなくてもいいのだが……。

それが、そこ、心弱き、物欲に塗れし俗人、君の名は。鵺子さん。

 

 

バレエ三昧で5月が過ぎ、今年もあと半年

  • 2017.06.09 Friday
  • 23:13

 

5月は忙しかった。

9ヶ月も溜まった経理事務を片付けなくてはならなかった。

税理士さんからお小言をたまわってしまったのだ。

おかげでブログが滞った。

でもブログは自分のための覚書でもあるのだから、

書かないでは済まされない。

 

とにかく5月はレッスンにも足しげく、バレエ鑑賞も多かった。

✪松山バレエ団の「ロミオとジュリエット」

Angel Rで師事しているN・K先生ゲスト出演のセミプロ発表会。

✪同じくN・K先生出演の天満・天神バレエ&ダンスフェスティバル。

✪久保綋一芸術監督率いるNBAバレエ団

「真夏の夜の夢」と「葉は色褪せて」。

この2作品は過去にも観たが、前回と比較して、

ダンサーのレベルが格段に向上しているのが明白だった。

 

NBAは来る9月公演で「HIBARI」の再演と、

「ザ・リバー」の日本初演をする。

「HIBARI」はご存じ美空ひばりさんの生涯のバレエ化。

「ザ・リバー」はアルヴィン・エイリー振付、デューク・エリントン音楽で、

ダンサーに高度なテクニックを要求する現代バレエ──

これをNBAがどう見せてくれるのか、大いに期待するところだ。

 

シャーリー・マクレーン、アン・バンクロフト主演、

ミハイル・バリシニコフも出演の映画「愛と喝采の日々」(1977に、

劇中バレエ作品『エリントニア(ヴォルテックス)』が登場するが、

これは「ザ・リバー」からの抜粋で、映画で踊っているのは

当時アメリカン・バレエ・シアターのソリストになって間もない

レスリー・ブラウン19だった(こちら→ タイムスケール1:09:32~

鵺子はこの『エリントニア』が大好きで、

NBAではどのダンサーが踊るのかと、いまから興味津々なのである。

 

新国立美術館の「草間彌生 わが永遠の魂も観た。

昔、週刊誌で仕事をしていた時、彌生さんにはたびたび取材させていただき、

以来、展示会があるときは必ず拝見している。

88歳になられるのに、創作意欲の果てることがない。

 

 

新国立美術館のあと、ご近所のミッドタウンに移動し、

21_21 DESIGN SIGHTで行なわれている「アスリート展」を観た。

アスリートの肉体、運動、エネルギー、心理状態を

映像、写真、装置などを駆使して解析して見せる展示会だった。

ここに足を運んだのは他でもない、

久保綋一さんの本「日本バレエを変える」のカバー写真家、

ハワード・シャッツ氏の作品も展示されているからだ。

 

(c)Howard Schatz

 

上にご覧いただいているのがそれで、

モデルはニューヨーク・シティ・バレエ団のダンサー。

驚いたことに、鵺子はこの写真を見て、彼女がなにをしているのか、

手足胴体がいったいどうなっているのか、にわかにはわからなかった。

 

じっと見ていただきたい──ポアントを履いた右足でつま先立ちをし、

頭を床に向け、胴体を脚の付け根から折り曲げ、左脚を天井に向け、

上に向けた両腕で絶妙なバランスをとり、彼女は片脚倒立をしている!

バレエダンサーの身体能力は、こんなところまで行ってしまう。

でもバレエは曲芸ではない、サーカスではない、

身体によるアート、芸術なのだ!

 

 

 

 

 

踊りやすい体作り

  • 2017.05.12 Friday
  • 23:11

 

今年1月からお米は玄米で毎朝1膳と決めている。

あと口にするのは肉、魚、サラダ、野菜煮などのおかず。

お水をいつもたっぷり飲み、デザートは

フルーツ、チョコ、餡子のお饅頭などで自分を幸せに。

体重減で踊りやすい体になったと感じている。

 

筋肉を自覚できるようになったのが嬉しい。

バレエは外見的な筋肉より、インナーマッスルが大切と言われるが、

内臓周辺に余分な脂肪が付いていると、

そのインナーマッスルができているのかもわからない。

最近は脂肪が邪魔しないので意識できる。

「脂肪が付きすぎていると、インナーマッスルどころか

骨がどこにあるかもわからないのよ」

とはある友人の言。彼女も目下減量に励んでいる由。

 

手足の動きを筋肉がサポートしてくれるので

上げ下げが自分の意志どおりにできて、キープもしやすい。

ストレッチも筋肉の状態を考えながらするようになった。

体とコミュニケーションしながら踊るせいか、

先生の注意も瞬時に体に反映できている気がする。

その注意をすぐ忘れ、振り覚えも相変わらず悪いのだが、

レッスン回数を増やすことでカバーするしかない。

 

母の日だ。

ニコライ・バーグマンの店先が嫌でも目立つ。

 

 

ここ数年、プリザーブドやフラワーボックスを贈っていたが、

今年は気分を変えて、見た目が珍しい生花にしてみた。

先週持参したらとても喜んでくれて、

「お仏壇に飾って」というので花瓶に生けてすぐ父に捧げた。

 

 

来週は鹿児島特産のさつま揚げが宅配で届くようにしてある。

お母さん」「ありがとう」とさつま揚げに焼き印されているので、

面白がって笑ってくれると思うのだ。母の場合、笑いが百薬の長。

本人は咀嚼力が衰えてきているので、あまり食べられないかもしれない。

三姉妹でさつま揚げパーティーをすることになっている。

 

 

 

松山バレエ団の「ロミオとジュリエット」

  • 2017.05.08 Monday
  • 04:43

 

黄金週間は個人的にバレエ・イベントが続いた。

まず3日には、渋谷の文化村B1Fにある「ドウ マゴ パリ」で

妹とお喋りをしながら軽いランチを済ませたのち、

松山バレエ団の「ロミオとジュリエット」を

オーチャードホールで鑑賞した。

 

松山バレエ団「ロミオとジュリエット」のプログラム

 

同じ演目でも、バレエ団によって作品性が異なるのは当然だが、

松山バレエ団のロミジュリは実に独特だった。

 

ステージで踊るダンサーの数の多さと迫力に圧倒させられた。

そのダンサー動員力が、ヴェローナの広場で繰り広げられる

キャピュレット家とモンタギュー家の諍いをより凄惨なものに、

渦巻く民衆のエネルギーをダイナミックに表現していた。

それは、キャピュレット家の仮面舞踏会に集う上流階級の人々の

絢爛豪華な傲慢と興奮を増幅して見せる効果をも受け持っている。

舞台全体が人間の業を内包する情念に満ちた生の営みの証なのである。

そんな喧噪と華美の中にぽつんと佇み見つめ合うからこそ、

ロミオとジュリエットの純愛が儚く美しく立ち上がる。

 

森下洋子ジュリエットは、

刑部星矢(ぎょうぶ・せいや)ロミオの愛に包まれ可憐に踊っていた。

華奢なジュリエットとの身長差50僉福?)にも見える偉丈夫のロミオ。

稀に見る組み合わせ、松山バレエ団だからこそのユニークさだ。

 

鑑賞後、ロビーラウンジでティータイムと洒落込んだ。

 

アールグレイのシフォンケーキをアールグレイの紅茶でいただく。とても上品なマリアージュ。

 

ミーハーな姉妹の話題はもっぱら、チャーミングな洋子さんと

欧米のダンサーに伍していける肉体を持つ星矢さん(28 )のこと。

彼は6歳から清水哲太郎&森下洋子夫妻に師事してきた生え抜きで、

頭と体のバランス、つまりプロポーション抜群で舞台映えがする。

松山バレエ団の犂望の星だ。

こんなダンサーが日本にもいることが嬉しい。

 

 

 

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このブログについて

バレエ関連書籍の出版社「チャイコ」専属エディター、鵺子が仕事、バレエ、スウィーツなどについて書いています。

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