久保さんの本・イン・SWAN MAGAZINE

  • 2017.03.19 Sunday
  • 04:59

 

平凡社の季刊誌にSWAN MAGAZINEというのがある。

バレエファンにはお馴染みで、有吉京子さんの

連載コミック「SWAN─白鳥─」をメインメニューに、

国内外のバレエ公演の紹介や情報を掲載している。

今月発売の春号特集記事は見応え、読み応えがある。

パリ・オペラ座を中心に、各国のバレエ団を紹介しながら

「白鳥の湖」の歴史を紐解いている。

 

 

チャイコの『日本バレエを変える─コーイチ・クボの挑戦

BOOK欄で紹介されているのも嬉しい。

「電車の中で読み始めたら面白くて乗り過ごしてしまいそうになった」

とイントロで書かれている。ご掲載、ありがとうございます。

 

 

14日の火曜日、ターコさん(麻実れい)主演のお芝居

炎 アンサンディ」を三軒茶屋のシアタートラムで観た。

アンサンディはイタリア語やカタロニア語で「炎」を意味する。

 

「炎 アンサンディ」のフライヤーとプログラム

 

とある中東の国の内戦を軸に、それこそ火炎地獄のような戦争のなかで

翻弄され、引き裂かれる人々の姿を描いた作品だった。

でもこれは今も現実に世界中で起こっている人間の悲劇だ。

劇場という、閉ざされた暗い空間のなかで、それが観客に提示される。

ターコさんは、想像を絶する苦しみを生き、死んでゆく女性を演じていた。

彼女ほどの存在感のある女優でなければ、

ギリシア悲劇にも通じるこの翻訳劇は日本ではありえない。

作者はレバノン・ベイルート出身で、フランス・パリの

コリーヌ国立劇場の芸術監督を務めるワジディ・ムワワド氏だ。

 

それにしても、ターコさん演じる少女の恋人役で登場した

岡本健一さんからは強烈な印象を受けた。

ジャニーズ事務所の男闘呼組のメンバーで、

いまでは舞台を中心に役者として活躍しているが、

彼はこの作品で、小さな役も含めると9人の人物を演じていた。

芝居の後でトークイベントがあり、

岡本さんがそう話してくれたからわかったことだ。

主要な役どころを数人分、台詞もない小さな役もそこかしこで。

えっ! あれも、あれも、あれも岡本さんだったの! という感じ。

役への徹し方といい、演じ方といい、鵺子の知らぬ間に、

男闘呼組の美少年はこんな凄い役者さんになっていたのだ。

 

 

上の写真は、劇場の近くの通りで見かけた花木の蕾。

春の訪れを感じさせる白木蓮だ。

日本が戦争状態になり、戦火に包まれれば、馥郁たる香の

こんな美しい花を愛でることができなくなるのだろうなぁ……。

 

 

「しんぶん赤旗」に久保綋一さんの記事

  • 2017.03.12 Sunday
  • 23:08

 

34日付「しんぶん赤旗」くらし・家庭欄で

NBAバレエ団芸術監督・久保綋一さんが紹介された。

「わたしの宝物」というタイトルの土曜日定番コラムで、

これまでにもアーチストや俳優などが登場している。

 

 

2月中旬に記者とカメラマンがバレエ団を来訪し、

撮影とインタビューが行われたが、

きっかけが久保さんの著書『日本バレエを変える』だったので

担当編集者としてアテンド、同席させていただいた。

それで掲載紙が先週送られてきたのだ。

 

宝物は何ですか? と訊かれた久保さんは

バレエがまさに宝物です」と答えている。

どう日本のバレエを発展させていくか。

バレエを上質なエンターテインメントにしていく。

バレエ団で踊っているだけでダンサーが生活できるようにする。

これは絶対に成し遂げたいこと──と抱負も語っている。

ぜひぜひ実現していただきたい。

NBAバレエ団は日本バレエのテストケースなのだ。

 

最近の鵺子は、ピルエットを常にダブル回るよう努力している。

先生方のアドバイスを心して、お尻を締め、背中を広げ引き上げ、

頭で天を突き、脚で地を刺し、軸脚に体を預け、

回転方向に素早く軸脚側の脇を入れ込む。

それと同時に軸でないほうの足で床を蹴る。

理屈ではそれでうまくいくはずだが、

そんなことを考えていると却って回れない。

無意識の方が上手くいく。

バレエシューズでは時々ダブルを入れられる。

 

でも、ある日、ポアントのレッスン中、ダブルが入った。

なにも考えていなかったので咄嗟には気づかなかったが、

目の前のミラーに映った自分の顔が2回廻ったのだから、

これはダブル回ったということなのだ。

体は真っ直ぐ立っていた。

 

いやぁ、まぐれだったのかもしれないが、嬉しかった。

だからご褒美にPUERE HERMEのショップで

自分にこんなに美しいパウンドケーキを買ってあげた。

 

 

濃い目に淹れたコーヒとケーキはすごく美味しかった。

ポアントでのダブルは空を飛んでいるかのように気持ち良かった。

これから何度も空を飛びたい!

 

 

 

 

踊っているときが一番幸せ!

  • 2017.03.04 Saturday
  • 05:44

 

日曜以外は毎日ワンレッスン受けて踊っている。

カロリー計算しながらの食生活も規則正しく、

体重もかなり減った。

 

1月、2月はヴァリエーションをよく踊った。

「海賊」オダリスクの第3(こちら→)

バランシンの「チャイコフスキー・パ・ドゥ・ドゥ」(こちら→)

「眠れる森の美女」オーロラ姫第3幕(こちら→)

重なって2、3月は「パキータ」のエトワール(こちら→)

レ・シルフィード」のプレリュード(こちら→)。

余裕があれば「ライモンダ」の第一幕(こちら→)も入るかも。

 

レ・シルフィード」は大好きではまっている。

空気の妖精の踊りだから、軽く軽く、静かに踊らなくてはならない。

妖精は人間ではなく、ましてや男でも女でもない不思議な存在。

そういったものになりきって踊る。これが面白く、楽しく、難しい。

上記、ご紹介したお手本はナタリア・マカロヴァで、

鵺子が大好きなバレリーナだが、こんな風に踊れたらなぁ、と思う。

 

なかなかこうはいかないから、お稽古着だけでもと、

チャコットで3年前に購入した「汚れあり現品限り」の

格安バーゲン・ロマンチックチュチュを着けてレッスンしている。

 

 

着用する機会がなく、着ないで死んじゃうかなと思っていたが、

今回有効利用できて嬉しい。気分だけは妖精なのだ。

 

でも昨日は、ちょっと私生活で嫌なことがあり、

考え事もあり、仕事も手に着かず、レッスンに行く気にもなれなかった。

こういう時はベッドにもぐりこんで本を読むに限る。

昔担当していた神永学さんの心霊探偵八雲シリーズの新刊

ANOTHER FILES 亡霊の願い』(角川文庫)

法村里絵さん翻訳の新刊『秘密だらけの危険なトリック』(創元推理文庫)

読みながらランチ後からディナータイムまで引きこもりを決めた。

死者の霊を見ることができる赤目の大学生、八雲が事件を解く。

高所恐怖症のマジシャンが事件解決に一役買う。

気分転換ができるこういう本がなかったら、この世は闇だろう。

 

文庫本をアテンドしているのはRepetto のバレリーナねずみ。アンティークものだ。

 

読み終えたら心の欝々は消えていた。

このまま寝ていたらせっかくのシェイプアップもとろけてしまう。

ベッドから抜け出し、嬉々として夜の最終レッスンに走った鵺子であった。

 

 

 

NBAバレエ団「ロミオとジュリエット」

  • 2017.02.26 Sunday
  • 22:13

 

この土日、二日続けて東京文化会館に出かけ、

ファンクラブのプレミア会員になっているNBAバレエ団

ロミオとジュリエット」を観た。

 

プログラムの表紙

 

初日のジュリエットがプリンシパルの峰岸千晶。ロミオはマリインスキーの

プリンシパル、ウラジーミル・シクリャローフのゲスト出演。

二日目はソリスト大抜擢で、竹内碧のジュリエットと宮内浩之のロミオだった。

ソリストでも主役を張れる力量を持っているバレエ団だからこその配役といえる。

演じるダンサーが日替わりなので、比較吟味しながらのオタク的鑑賞ができた。

 

音楽はプロコフィエフがシェイクスピアの戯曲構成に沿って作曲。

振付は原作の意図を尊重したマーティン・フリードマン版

話の展開が自然でわかりやすく、シェイクスピア翁を読んでいるようだ。

安藤基彦による垂れ幕背景画、装置は14世紀ヴェローナの香りを映し出し、

ダンサーたちが踊り、闘い、演じると、それは狷阿ルネサンスの名画瓠

冨田実里の指揮するロイヤルチェンバーオーケストラの楽の音は美しくも悲愴で、

文学・音楽・絵画が三位一体化した芸術を味わっているような時間を味わった。

 

NBAバレエ団の飛躍は目覚ましい。

芸術監督・久保綋一は、怖いもの知らずの挑戦を続けている。

公演演目は斬新で見飽きることがない。

ところで、彼の著書『日本バレエを変える ─コーイチ・クボの挑戦─』

電子書籍にもなった。Amazon.jpKindleストアでダウンロード購入できる。

写真も付録動画も紙の本同様。ご関心ある向きはお試しあれ(こちら→)。

 

 

「パリ・オペラ座へようこそ」

  • 2017.01.30 Monday
  • 03:08

 

1ヵ月ぶりぐらいのブログ更新だ。

日本バレエを変える』の刊行から1ヵ月半が過ぎた。

チャイコの作品としてはまずまずの売れ行きなので

まずは一安心──ということで日曜以外毎日踊っている。

ワンレッスン1.5時間だけだが、「毎日」というのが大切だ。

前日、先生に注意されたことを

翌日、忘れず意識して踊るから上手になる。

 

レッスンの合間にけっこう外出もするので忙しい。

独りで頑張っている老母を実家に訪ねたり、

妹二人も交えて食事会をしたり、

古巣の同僚が退職するのでお祝いディナーをしたり、

日本バレエ協会の公演「ラ・バヤデール」を観たり、

Angel R」で久保先生に師事している有志で新年会をしたり。

 

仕事もしている。預り源泉税の振込をしたり、

翻訳エージェントに作品の売り上げ報告をしたり、

日本バレエを変える』キンドル版の打ち合わせをしたり、

次の本の仕込みもやっている。

しかし、今月一番大変だったのは、

久保さんの本でお世話になった国内・国外・アメリカの方々への献本作業。

ざっと50人。皆さんのおかげでこの本は完成した。

 

本も読んだ。『パリ・オペラ座へようこそ 〜魅惑のバレエの世界〜

 

 

舞踊評論家・渡辺真弓さんが青林堂から出された新刊だ。

1991年から15年もパリで生活し、パリ・オペラ座の

16シーズンを観続けてきたベテランならではの

パリ・オペ百科事典みたいな一冊だ。

渡辺さんはもしかしたらヌレエフのファンだろうか。

ヌレエフやその作品について割かれたページが多い。

いや、この名門バレエ団の芸術監督として君臨した彼の功績が

それだけ大きかったということなのだろう。いずれにしても、

鵺子はヌレエフ・ファンなのでものすごく嬉しく、参考になった。

 

それにしてもつくづく思うのだ。フランスには

パリ・オペラ座という確固たる国立バレエ団があり、

選ばれし子供たちだけが一貫した訓練を受ける付属バレエ学校があり、

団員になるとサラリーがきちんともらえる生活が待っている。

久保さんの『日本バレエを変える』と合わせて読むと、

鵺子は日本vs.フランスの違いに慄然とする。

 

今週末、山の家に来たら、車庫の軒下に

ものすごく長く大きなお化けみたいな氷柱ができていて驚いた。

 

 

昼間は屋根に積もった雪がゆっくり溶けて垂れ落ちるが

夜間は酷寒なのでたちまちのうちにまた凍る。

その繰り返しでこんなお化けになってしまう。

どう見ても1.5メートル以上あるだろう。

折らないでいつまでも残しておこう。

 

 

初日の出に思うこと

  • 2017.01.01 Sunday
  • 19:28

 

大晦日にわりと早く就寝したせいで

元旦の朝、美しい初日の出を見ることができた。

 

 

やはり清々しい気持ちになる。

ご利益のありそうな新年の始まりだ。

 

ゆっくり過ごしているのでテレビをよく観ている。

NHKBS1の「奇跡のレッスン」がよかった。

2003年世界フィギュアスケート選手権の

アイスダンスチャンピオンで、カナダ出身の

シェイ=リーン・ボーンさんが日本の子供スケーターに

特別レッスンを行うドキュメンタリーだ。

 

ボーンさんは現在コーチ、振付家として各国で活躍し、

羽生結弦、高橋大輔、鈴木明子などとも仕事をしているが、

内向的で感情表現が下手な日本の子供たちの心を開き、

賞獲りの競争ではなく、観客を楽しませ、自らも

氷上で自己解放できるスケーターになって欲しい、

と教えている姿に共感した。

 

バレエレッスンにも通じる教えが多い番組だった。

今年はvariationをたくさん踊るつもりでいる鵺子も、

課題作品に自分なりのストーリーを作り、感情を表現し、

観客にアピールするように踊ろうと決めたのだった。

 

 

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(株)チャイコのHP

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このブログについて

バレエ関連書籍の出版社「チャイコ」専属エディター、鵺子が仕事、バレエ、スウィーツなどについて書いています。

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チャイコの本


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