ターコさんのお茶会

  • 2016.11.15 Tuesday
  • 02:39

 

コーイチ本編集作業が手を離れたので、

鵺子は仕事以外のお出かけができるようになった。

 

13日の日曜はターコさん(麻実れい)のお茶会で、

名古屋から参加した友人と同じテーブルで

楽しい時間を過ごした。

会場は新橋の第一ホテルアネックスB1にある

レストラン「ラ・パランツァ」。

昨年と同じで、ブッフェスタイルの食べ放題だ。

 

ここ数ヶ月は仕事がピークで忙し過ぎて食も細くなり、

おかげでちょっとだけスリムになった。

それを維持するために、なんでもかんでも

お皿に盛るのはやめておこう。

パスタなどデンプン質はほどほどに、お肉や魚を中心に、

でもデザートのスウィーツは各種もらさずたっぷりと。

かくしてテーブルはご覧のような有様。

 

 

食事をしながら皆でお喋りをしていると、

1時間ほどして“あこがれの君”が登場。

 

ターコさんには花がよく似合う

 

変らぬ美貌とすらりとしたお姿のターコさんが

マイク片手に今年一年の舞台について語り、

ファンからの質問に答え、やがてAからGまである

テーブルの間をゆっくり歩き回りながら

歌ってくださった。

 

ファンの質問に耳を傾けるターコさん


 ファンのために熱唱するターコさん

 

5月は「8月の家族たち」@シアターコクーン。

10月に「レティスとラベッジ」@EXシアター六本木。

前者ではアル中+ヤク中+認知症&ガン患者

でもある多重苦のイッチャッテル女性の役を、

後者では黒柳徹子さんを相手に、頭の固い

インテリ歴女を個性的にスタイリッシュに演じた。

来年はすでに3本舞台が決まっていて、

1本はターコさんのための書下ろしなのだそうだ。

そんな情報をいち早く知ることができるのも

後援会のご利益のひとつである。

 

それで「忙しいから来年はお茶会なしね」と

ターコさんが静かにおっしゃり、すると一斉に

ファンたちが「エーッ! やだ〜!」と柔らかな抵抗。

結局「じゃあ、皆に会いたいから、来年もやるわね」

とターコさんはやっぱりお優しいのである。

大スターでこんなに気さくだなんて、信じられない!

 

ターコさんにとって今年は訃報が続いた。

「オイディプス王」「タイタス・アンドロニカス」などで

仕事をした演出家の蜷川幸雄氏が亡くなった。

あの強面の蜷川さんは、言いたいことを口にするターコさんを

「姐さん」と呼んでいたそうな。

 

先月は「冬のライオン」で共演した平幹二郎氏が逝った。

俳優座出身で洋モノのときは青いアイシャドウだので

べたべた厚く化粧をしていた平さんに、

ターコさんは「平さ〜んったら、もう、メイク濃・す・ぎ」

と言って直させたのだとか。

 

トークではそんな故人たちとの思い出話も聞かせてくださり、

それがファンには興味深い。だから

ターコさんのお茶会は年に一度のお楽しみ。

今回は仕事の切りがついてて良かった──

と鵺子も大いに満足したのだった。

 

 

麻実れい(ターコ)をCS2で観る

  • 2016.04.09 Saturday
  • 04:31


今週は極力、仕事をしないオフ・ウィークで、

鵺子は眠りたいだけ眠り、ボーッとしたいだけボーッとしていた。

ワインのちからを借りて、頭をフニャフニャにして、

好きなことだけ考えて、月曜と水曜の夜だけバレエに行き、

あとは沢山の読みかけの本を片っ端から読んだ。

 

ニュースを見て日本の政治家の馬鹿さ加減に舌打ちし、

スポーツ選手の倫理観の弛みに呆れ、

アメリカはなぜトランプのような人物があそこまで

大統領選で上位に来てしまったのかと不思議に思い、

あれよあれよと円高になり株が下がるのには薄笑いするしかない。

 

そしたら友人からリンロ〜ン♪とメールが入ってきた。

ターコさん(麻実れい)のコンサートが明日、スカステで放送よ」

りマインドしてくれたのだ。

 

でも、鵺子のテレビにはスカステ(Takarazuka Sky Stage

入っていないからどうしようもない。

昨年12月に行われた、ターコさんの舞台生活45周年を記念する

そのコンサートは生で観たのだからいいじゃないか、

とは思うものの、ターコさんのことだから気にはなる。

 


トークをしているターコさん。

 

元宝塚雪組トップで、いまや日本を代表する大舞台女優。

シェイクスピア、三島由紀夫などの作品でも主役を張り、

日本の演劇賞を総なめにしている。

 

翌日、夕方までうだうだしていたのだが、

思い切ってスカパー!に電話した。

「今晩観たい番組があるのでスカステ申し込みます」

「それではお繋ぎします。申込みされた月は無料です。

翌月分から視聴料が発生します」

 

簡単なのだ、この惑星は電波に包囲されている。

21時になると、13年も壊れないので愛着が湧いて処分できない

シャープの初代液晶テレビでターコさんが微笑み歌い始めた。

 


このビーズのホワイトシルバーのドレスがとてもお似合いだった。

 

ところが、大切な番組なのに、肝心の録画ができない……。

時は流れ、のコードはHDMIコードとかに替わり、

地デジやBS/CSB-CAS カードとかで受信され、

あのシャープが台湾の鴻海さんに買われてしまう体たらく。

鵺子のレコーダーはなんとアナログのみ対応機種で、

いまやただの動画再生の機能しかないのだった。

そんなこと、いまのいままで知らなかった。

 

それで鵺子は思い立った。

これまで録画をしたい番組などなかったから考えもしなかったが、

これを機にレコーダーをデジタル対応機種に替えよう。

そしたら13年物のバカでかい、バカ高かった、愛する初代液晶テレビを

廃棄処分することなく使い続けられる。壊れていない物を捨てるのは、

まだ生きている老人を捨てるみたいですごく嫌なのだ。

 

足りない頭で専門家に訊いてみたら、

スカパー!のチューナーと対応するレコーダーを

LANケーブルで繋げば万事OKだというではないか。

 

スカステで観るターコさんはやはりステキだった。

100年に一人出るか出ないかの逸材、真の宝塚麗人で、

美貌もさることながら、こつこつと、しかし自然体で

弛まなく努力し培ってきた演技力と

品性溢れる人格がファンたちを魅了する。

 


身長172、長い腕脚、スタイルは昔のまんまのターコさん。

 

この5月にはBunkamuraシアターコクーンで「8月の家族たち」。

10月にはパルコ劇場でコメディ「レティスとラベッジ」、

これは黒柳徹子さんとの共演だ。

 

仕事オフ・ウィークだったからこんな時間を過ごすことができた。

長年ファンを続けているターコさんを今後も応援していくために、

そして昔の懐かしい舞台の動画が放送されることを願い、

今回、思い切ってスカステに入ったのは、正解だったと鵺子は思う。

 


ターコさんがファンに「どのシーンが一番好き?」と尋ねると、ほとんどが「『うたかたの恋』のルドルフ皇太子が
恋人のマリー(遥くらら)を撃とうとしている場面」と答える。背中で泣いて見せるこの哀愁が私たちを夢中にさせる。

 

それにしても、スカステで見るいまの若いタカラジェンヌの中に

鵺子を夢中にさせてくれるスターはいるだろうか?

 

麻実れい芸能生活45周年の夜の幽愁

  • 2015.12.29 Tuesday
  • 15:56

世の中、クリスマス気分で賑わっている週も
仕事がどかどかとヌエコに襲いかかって圧死しそうだった。

 

1月新刊に関するデーターを近刊情報センター、
流通センター、東販、日販などへ流す作業がある。
流すところがたくさんあって、それがどう機能するのか
いまいちわかりにくい。日本の書籍流通構造は複雑なのだ。


アメリカには取次がなく、書店が直接出版社に注文を入れる。
出版社が直接書店に売り込みをする。
それはそれで長所も短所もあるので要研究なのだが……。


秘密の心臓』のチラシが刷り上がってきたので
その夜はスカパーで映画を観ながら狷眇Ν瓩里ばさんに変身。
ワインを口にしながら、ほぼ徹夜で600枚を四つ折りにした。

 


 

いい加減手が擦り切れてきたところで朝になり、
600枚を詰めたリュックを背負い、こんどは
犢埔Ν瓩里ばさんよろしく9時半までに書籍流通センターへ。
それまでに届けないと、年内の書店配布に間に合わない。
間に合わないとご注文をいただくチャンスが減るのだ。

 

帰宅して、仮眠をとったあと、スタジオに行ってポアントクラスを受講。
 

翌日、25日、クリスマスの朝は、
経堂のヘアサロン「VITRINE」(こちら→)で髪をきれいにしてもらい、
過労で頭皮が赤みをおび、硬くなっていたので
心地よいヘッドスパもしてもらいながら(多分)鼾をかきつつひと眠り。

 

帰宅して、再び仮眠したあと、着替えてスタジオへ。
ライモンダ」のヴァリエーションが先週から始まっていたので、(こちら→)
今週からぜひ参加、と勇んで出かけた。
ステキな振りなので極めたいと思っている。
足さばきもだが、クールにカッコつけて踊るのが難しい。

 

6時半から銀座ヤマハホールにてターコさん
【元宝塚雪組トップの麻実れい】の芸能生活45周年コンサートだから、
事前に先生に断り、早めに退出して、そそくさと駅に向かう。

 


 

ゆうゆう間に合った。
ロビーには元タカラジェンヌなどからの祝い花がたくさん。

 


ターコさんは舞台女優をしながら45歳でとある会社の社長と結婚し、
フランス人の妻と死別したその方の息子ふたりの母役もこなしながら、
欠かさず毎年、複数の舞台で演じてきた。
おもにシェイクスピア物や、ブロードウェイにかかる芝居の翻訳劇で、
高い身長と日本人離れした顔立ちを生かした役柄が多い。
いまや演劇界の賞をほぼ総なめにしている大女優だ。

 

コンサートは4回公演で、各回前半はエディット・ピアフのシャンソン、
後半は日替わりで宝塚の作品をモチーフにした構成になっていた。

 

ヌエコが観た初日の後半は「ベルサイユのばら」。
アンドレ・グランディエに扮した、それはそれはお美しいターコさまの
動画がスクリーンに映し出されると、会場は「うゎー」という溜め息の渦。

 

ヌエコが思わず隣席のマダムに「きれいねぇ!」と囁くと、
「現役のときなんて、私たちはおきれいなターコさんを見るために、
彼女が登場すると皆一斉にオペラグラスをそちらに向けるから、
主役のお出ましだというのに拍手がないの。シ〜ンとしちゃって。
手がふさがっていて拍手できないのよ。それほどおきれいだった」

 

インターミッションのとき、関西から駆けつけたというそのマダムに
「Youtubeで昔の舞台を観ていると、いいところで『ターッコさん!』
と大向こうから掛け声がかかりますが、その方、今日もいらしてるでしょうか」
と水を向けると、「さあ、でもほんと、あの声は独特で、間合いが絶妙でしたね」

 

さて、粋な渋い和服からマニッシュな黒いスーツに着替えた
ターコさんが凛としてステージに立つと案の定、
噂の「ターッコさん!」という掛け声が会場のちょうど真ん中ほどから立ち上がった。
思わず顔を見合わせるマダムとヌエコ。まさしく昔のあの女性の声だったのだ。

 

昔のターコさん、今のターコさんとの至福の時間のあと、
そのまま地下鉄に乘って帰宅するのでは艶消しとばかりに
ヌエコはコア・ビル一階の「OSLO COFFEE」に入って余韻に浸った。

 

ワッフルが売りのカフェだが、あえて北欧ベリーのチーズケーキ
3種ベリーのフルーツティーを注文。
いまの心境にはなぜか甘酸っぱさが似合っている。
でも、なぜ甘酸っぱいのか、ヌエコには説明ができない。

 


 

過ぎていく時間、常ならぬ世界、はかない想い……。
 

音楽にたとえるならこれかもしれない(こちら→)。
ターコさんがオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフを、
遥くららさんが男爵令嬢マリー・ヴェッツェラを演じた
「うたかたの恋」(こちら→)にも出てくる「ふたつのギター」。
でも、なぜこの曲なのか、ヌエコには説明ができない。

 

ケーキを食べ終え、ライトアップ煌めく銀座中央通りを眺めていると、
作業員が大きな門松を抱えてきて、カフェの外の窓際に据えはじめた。
クリスマスがあと2時間で終わる。
だから街はもうお正月へと身支度なのか。





 

時は過ぎていく、無常な日々──
そんなところなのか、この甘酸っぱさは。


* 今年最後のブログアップでした。御読みくださり、ありがとうございました。(鵺子)

 


 

ギリシア悲劇『オイディプス王』をめぐる妄想

  • 2015.11.13 Friday
  • 23:19

ターコさん(元宝塚雪組トップの麻実れい)への関心が
数十年ぶりに高まっている昨今のヌエコは、
彼女の過去の作品をYouTubeで探したり、
退団後、女優に転身してから出演してきた
舞台作品などのDVDを買い求めたりしている。

DVD化されている作品は少なく、
先週入手したのが演出・蜷川幸夫、音楽・東儀秀樹、
出演・野村萬斎、麻実れいの「オイディプス王」だ。
二〇〇二年にシアターコクーンで上演されたもので、
これをナマで観ていなかったことが悔やまれる。
それほど素晴らしい舞台になっている。




舞台正面と両袖に鏡を張ることで、
群衆シーンでは人物の数が多く見えて迫力満点だ。
血を思わせる赤をふんだんに使った衣装も
さまざまな効果をだしている。

古代ギリシャのソフォクレス
紀元前四百二十七年ごろに書いたこの戯曲には
どことなくオリエンタルでエキゾチックな
調べの東儀秀樹の音楽もマッチしている。

野村萬斎のオイディプス王は
威厳があり、そして激しく、やがて愚かしく、
自己滅亡に一直線に進んでいく。

麻実れい演じるオイディプスの妻であり母である
王妃イオカステは気高く、凛として、
やがて己の罪に驚愕し、哀れな女と化す。

このふたりを始め、舞台に立っている役者
すべての演技が絶賛ものだ。

それにしてもこのギリシア悲劇は
よくできている──

アポロンの神から「お前は父王を殺し、母と交わり、
そのあいだに子をなす」との神託をうけたオイディプスは、
そのお告げが現実にならないようにと国を出たのだが、
実は父母と思っていたのは産みの親ではなかった。

流浪の旅にでたオイディプスはとある場所で男を殺してしまう。
それが自分を捨てた実の父、テーバイの国王であるとも知らず……、
結果、請われてテーバイの王となり、
亡き王の妻、すなわち自分の母と結婚して、
娘をふたりもうけてしまう……。

この悲劇のそもそもは
オイディプスが生れると同時に
父王がアポロンの神から「お前は我が子から殺され、
后は我が子と交わり、子をなす」との神託をうけ、
子を捨てたことに始まるのだが、
なんともよくできたストーリー構成だ。

神に翻弄され、無意識下で罪を犯す、
どうにもならない人間の定め──。

しかし、どうだろう、いまの世の中、
有意識で自分の親を殺し、子を殺す事件が絶えない。
ニュースを見るたびにヌエコは思うのだ、
知らずに親を殺していたオイディプスは
そうでない人間よりは救われているのではと。

それでふとヌエコは思い出した。
ザ・ドアーズのジム・モリスンが歌う
ジィ・エンド」に出てくる歌詞だ。




♪父さん、おれはあんたを殺したい。
 母さん、おれはあんたと……♪

ジムは当然、ソフォクレスも読んでいたから、
このような発想もうまれるのだが、
一九六六年のデビュー当時、ライブハウスで
これをアドリブでやらかしたものだから
オーナーが怒り心頭に発してクビにされてしまった。
有名な話だ。

このギリシア悲劇はバレエ化はされていないが、
ストラヴィンスキー作曲、ジャン・コクトー台本で
オペラにはなっている。
バレエ・リュスのディアギレフの
舞台活動二十周年を祝うサプライズで作られたそうだ。
誰か、バレエにしないかなぁ。

いまになって知ったのだが、
この八月に宝塚が専科のバウホール公演で
「オイディプス王」をやっていた。
轟悠がオイディプス王。
脚色・演出は小柳 奈穂子。
いゃー、これも見逃してしまった。




バレエだけでなく、ターコさんがらみで
演劇にも関心が向いてきたヌエコは、
仕事もあるのに、これ以上忙しくなってどうする?

久しぶりにザ・ドアーズのCDや本をひっくり返したので
ジム・モリスン熱まで出てきて、いま大変なことになっている。



 

麻実れい(ターコ)さんのお茶会

  • 2015.10.31 Saturday
  • 23:48

今週もヌエコは充実していた。
 

月曜は地方・小出版流通センターの本のための
ブックフェアが始まった八重洲ブックセンターへ。
並んでいましたよ、『ミスター・Bの女神』。

 


 

チャイコの書店営業用チラシを利用して
ヌエコが手作りしたPOPがよく目立っている。

 

水曜の午前中には印刷会社に出向き、
大阪の画家から届いていたカバー絵の確認を
デザイナーと一緒に行った。
一月刊行予定『秘密の心臓』のカバー用だが、
とても素晴らしい作品に仕上がっている。
主人公の女の子を描いたその顔と目がすごくいい。

 

木曜は新所沢のNBAバレエ団に出かけた。(こちら→)
芸術監督の久保綋一さんをお尋ねしたのだが、
ちょうど「くるみ割り人形」のリハーサル中だったので、
見学させていただいた。

 


 

公演は十一月二十八日と二十九日@池袋の東京芸術劇場。
ヌエコはすでにチケット購入済みだ。
くるみ割り人形」は年越蕎麦に似ているのか、
観ないとなんだか落ち着かない。

 


 

     *     *     *    *
 

さ〜て、いよいよ土曜日、待望のお茶会。
先月、一念発起して、昔から入りたかった
麻実れい後援会の会員になって初めてのイベントだ。

 

新橋の第一ホテルアネックスB1Fの
レストラン「ラ・パランツァ」にて十一時開場。
後援会入会のご縁でメル友になった愛知県のMさんは
すでに会場にいらしていた。

 

ファンクラブやお茶会はこれが初めてだが、
同好の士の集いだから未知の人とでも話が弾む。
ターコさんを中心にひとつの世界が形成されているのだ。
皆さん、柔和で、お上品で、おっとりした感じ。
これは、ターコさんの人柄の反映なのかもしれない。

 

そのご本人は、皆がデザートを終えた頃合いにご登場。
長い黒髪を後ろ低めにひっつめて、
黒いとっくりセーターの上に、チェックのストールと
黒いコート風のウェアが一体化したような上着と黒いスパッツ風パンツ、
シューズも黒でぺったんこのブーツという出で立ちだが

それがとてもターコさんらしく、
着飾らない、静かなオシャレ感覚で、とても垢抜けている。

 

会場での写真は個人情報なのでこのブログには掲載できないが、
そのような抑え目のファッションだからこそ、
あの大きな目と大きな口元で笑顔になると
ぱぁーっと花開いたように華やいだ雰囲気を醸し出す。
ターコさんは本当に不思議な人だ。

 

そして噂にたがわず、ファンにとてもお優しい。
登場してからというもの、マイクを手にお約束の四十五分間、
ずっと立ちっぱなし、あるいは歩き回りながら話し続ける。
奥まった席でターコさんの姿を見ることができない人たちを気遣い、
そちらの方へも脚を運び、笑みを絶やさず語りかける。

 

宝塚音楽学校の入学試験では一番だったのに、
在学中に校則破りの限りを尽くし、
卒業時の成績は下から数えたほうが早かったとか。

 

デビュー当時、威勢よく舞台に飛び出そうとしたところ、
スモークのつくる水たまりに足を滑らせ転んで
「痛えーっ!」と叫んでしまって上からこっぴどく叱られたとか。

 

下級生で台詞も何もなく、黒いソフトに
黒いトレンチコートで立っているだけの役だったのに、
「それが新宿三丁目の方たちの間で評判になって、
ステキに大きなお帽子の方たちとか、皆さん、
客席にずら〜っと座って観てくださっていたのよ。
えっ? あら、三丁目じゃなくて二丁目?
あたしって、ほら、あまり遊んでないから……(微笑)」

それで会場は笑いの渦に巻き込まれたりして。

生身の本人がそこで、そばで話してくれるのだから
こんなに楽しくて幸せなことはない。

 

十二月には芸能生活四十五周年を記念するコンサート
「Applause 喝采〜人生に乾杯!〜」
銀座のヤマハホールで開催されるので、(こちら→)
その内容にも触れて期待感をいや増してくれる。
二十五〜二十七日までの四回公演になっている。

 


 

来年は二本、再来年も二本、舞台が決まっているそうで、
「だからこうなったら目指せ、五十年なのよ。
みんなも大〜変よ〜」

 

ひとしきりのトークが終わると
次はA、B、C、D、E、Fのテーブルごとに
ターコさんを中心に撮影会。
終わると一人ひとりと握手して
御自ら最新ポートレイトをプレゼントしてくださった。

 

全員との撮影が終了すると
ターコさんは登場したときと同様、颯爽とご退場。
「うたかたの恋」の夢を見ていた崇拝者たちに大きな投げキッスをして
「風と共に去りぬ」の君だったのである。



 

ターコさん(麻実れい)と四代目徳次郎

  • 2015.09.25 Friday
  • 16:09

九月十一日付のブログに、
ターコさん(麻実れい)のお芝居「夜への長い旅路」のことを書いた。
すると、十九日にターコさんファンの方からコメントが入った。
五月に観劇した「海の夫人」について書いたブログも
読んでくださっていたという。
ヌエコはその方とそれがご縁でお友だちになった。
ネット文化はこういう出会いも可能にする。

検索という機能があるからだ。
 

九月上旬、チャイコのネットショップに出ていた
「赤い小さな郵便ポスト」をお客様が買ってくださった。
「どうやってショップにたどり着いたのだろう?」
とヌエコは驚いたが、<明治以来のポスト>とか
<昔の郵便ポストのミニチュア>などで検索してくださったのだろう。

 

バレエの話題になるが、
ヌエコは十九日から毎日レッスンに出かけているので忙しい。
月に二十四回クラスのメンバーになっているので
なんとか消化したいと思うけれど、
月末までの十二日間で使い切るのはとても無理。
でも、もったいないから、頑張っている。

 

二十日の日曜はレッスンのあと、三軒茶屋の人見記念講堂で
Angel Rの十周年記念発表会「ドン・キホーテ」を鑑賞した。
プロの先生方も複数ゲスト出演で盛り上げてくださっていた。
オーディションを受けて、約十ヵ月間、
毎週末リハーサルに励んできた生徒たちは
アマチュアにもかかわらず、素晴らしい舞台を作り上げていた。
Angel Rは優秀な先生と生徒を擁するバレエスタジオだ。(こちら→)

 

月曜は朝一番のポアントと次のクラスもとり、
いつもなら昼まで寝ているヌエコにしては清々しい一日のスタート。
日頃会えないお友だちも来ていた。
皆さん、ほんと、バレエが心底好きなのだ。

 

火曜の午後はN先生のクラスを続けて三本受講。
ヴァリエーションでは、二月、三月に練習していた
チャイコフスキー・パ・ドゥ・ドゥのやり直しを見ていただいた。
「どうしたのかしら、前より良くなっていますよ」とのお言葉と、
「来週は最後をきれいにしましょう」とのアドバイスをいただいた。

 

水曜は、姪が九月上旬に出産した男の赤ちゃんを見に行った。
可愛い! 赤ちゃんはいつの時代にも、可愛い。
抱かせてもらい、哺乳瓶から授乳をし、
久しぶりに心洗われる時間を過ごすことができた。

 

表参道に戻り、自宅に向かう前に、
昨年夏から目を付けていたヨックモックの
BLUE BRICK LOUNGEでかき氷を食べた。
今月末までのメニューだから駆け込みだ。

 


 

ご覧の通りの宇治抹茶だが、そんじょそこらのかき氷とは違う。
日光の天然氷「四代目徳次郎」を使用した、ありがた〜いかき氷なのだ。
だいたい、舌触りが違う、雲のようにふわふわで、
口のなかですぐ溶ける、はかない、それがいとおしい。

「四代目徳次郎」とは、全国で五軒しか残っていない氷室のうちの一軒の名称で、
その氷は自然の寒さを利用して凍らせたもの。
電気を使わない自然の氷室で、おが屑にくるまって保存されている。

 

特製のシロップも品のよい味で、四代目にぴったりだ。
おまけにヨックモック定番のシガールが付いている。
満足して帰宅したら、一休みしてS先生のポアントクラスに出かけた。

 

木曜には、来年一月刊行予定の『秘密の心臓』の初校戻しのために
九段下の印刷所にゲラを持っていき、
その足で渋谷に向かい、C先生のクラスをふたつ受けた。
「我ながら、よく動き回るよね」とヌエコは自分を褒めてやった。

 

「あなたってマグロ体質ね。マグロは休みなく海を泳ぎまわっているのよ」
と言われたことを思い出す。
「病気よ、多動症なんじゃない?」
ほかの人にはそう言われたこともある。
そうじゃない、ヌエコは何かやり始めたらとことんやる性格で、
やらなければやらないでとことんやらない。
ちょうどよい匙加減というのができない。
疲れて倒れるか、飽きるまでやめないか、興味がなければやらない。
やはり病気、だろうか……?

 

金曜は渋谷のスタジオでT先生の特別ヴァリエーション・クラス。
N先生とはちょっと違う振りなので戸惑ったが、楽しかった。
どの振りでも踊れるようになりたい。

 

レッスンのあとは新宿に出て、高島屋十階の美術画廊で
十月二日まで開催中のエサシトモコ展を鑑賞した。
チャイコのバレリーニャの作家さんだが、(こちら→)
どの作品も、いつ見ても、可愛くて、楽しい。
今回は東京都主税局・都税事務所の「納税」をアピールする
ポスターのモデルになったカオデカクンたちが勢ぞろい。
それはもう、迫力満点だった。

 


エサシトモコHPは(こちら→)
 

夜は夜でM先生のポアントを受け、
この週は一日も欠かさずレッスン漬けだった。
さすがに疲れた。
これじゃあ、ブログを書くエネルギーはもうない。
帰宅したらすぐにバタンキューだった。
来週はおそらくペースダウンに違いない。


 

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このブログについて

バレエ関連書籍の出版社「チャイコ」専属エディター、鵺子が仕事、バレエ、スウィーツなどについて書いています。

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